今年も電信のお祭りがやってました。毎年このTESTだけは万難排して臨んでおり、今年も例外ではありません。今年は免許された新型アンプでやっと参戦できました。当初計画してから4年くらい待ったことでしょうか。
さて、今まさにサイクル25のピーク期なので、前サイクル24ピーク期の2013年に出した下記自己ベストの更新を目標にしました。とはいうものの還暦を過ぎて体力、気力は11年前と比べると衰えており、どうしも休憩時間が多くなってしまうため、実際には自己ベストに迫れたら良いなあ、というレベルでした。

自己ベスト(2013年)
結果、ハイバンドではコンディションが爆発して絶好調、11年前と同様のコンディションで28MではNA東海岸から押し寄せるパイルを気持ちよくさばけ、「やはりコンテストはこれだよね」という感じでウハウハでした。EU方面も日没後もまだまだHBで呼ばれ続け、7MへのQSY時間のタイミングが難しかったです。一方LB、特に1.8Mは初日こそまあまあ(というかちょっと悪いな)だったものの、2日目はさっぱり聞こえず、1.8Mと3.5Mの運用は時間を割いただけ損した気分でした。

本稿トップに貼った今年の結果と、自己ベストの2013年の結果(共にクレームドスコア)を見比べたらLBの不調は一目瞭然です。Qは1/3程度、マルチは1/2強程度しかできていません。よって、仮に今年全力を尽くしてフル参加できたとしても、2013年レベルのマルチを獲得するのは困難なコンディションで、Qだけなら並べたかもしれませんが、スコア(7M点)を並べるのは当局には無理だったと思われます。
それでも久々の3kQ超え、5M点超え(減点後にも5Mを維持できているか微妙な線ですが)が達成でき、非常に楽しむことができました。やはりこのTESTは別格です。2W前のJIDX電話での素振り修行の疲れが吹っ飛びました。ちなみにWTの表示では今回の運用時間は40h29m、休憩時間は7h31mだったようです。まあジジイはやはり8hくらいは休憩しないと、体力、気力的に厳しいようです。
(備忘録)
次回の教訓として書いておきます。
新型アンプはセールストークどおり1セットのマルチバンドBPFでSO2Rが行えるため、今回はそのテストを兼ねてあえて1セットでやってみました。送信RIGの切り替えに連動して自動的に受信側RIGにBPFが挿入され、バンドも自動的に切り替わります。セットアップ後は完璧に動作しているように見え、そのままコンテストに突入しました。
しかし、以前の2セット使用時(2台のRIGのそれぞれの受信ラインに挿入)と比べると相当被りがひどく、運用バンドが近いと片方のRIGが送信中は、もう片方のRIGでは受信不可能。送信さえしていなければ2台の同時受信はできるので2R運用の価値は大きかったですが、2バンド交互CQが不可能な状態でした。
これによって、11年前と比べると圧倒的に不利な状況での戦いとなったわけですが、TESTが終わった月曜日の9時過ぎ、BPFのオートを切ってマニュアルバンドチェンジにし、RIGのバンドと異なるバンドを選択してみたところ全く問題なく受信できました。(本来ならばBPFの帯域外になって受信できるはずがない)
結果として、BPFが動作していなかった(受信信号がBPFを通過していなかった)事が判明。盾無しで戦闘していたような感じでした。これは当方の完全な設定ミス(送信中の受信信号がBPFを通過する設定にしていなかった)でした。先ににちゃんと設定しておいたので動作しているに間違いないという思い込みでした。なんでこんなことに気づかなかったんだろうと思いましたが後の祭りでした。その後設定でBPFを通過させたら許容できるレベルまで被りが軽減されたことはいうまでもありません。
端からのコンディション爆発で頭から競技に没頭してしまい、被りながらでも運用はできるため、冷静になって考えることを怠りました。しかも48時間これに気づかなかったとは。来年はこれを読み返して、同じミスを繰り返さないようにしたいと深く反省しています。