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動画交信に成功

当局、約30年前に電波型式A9(現在はA8W)のAM-ATVの免許を取得してから、一度も電波を出したことはなく、当然QSOしたこともなかったが、今回ついにそのチャンスが訪れた。相手局は三重県津市在住のJK2VOC局だ。

前々からいつかは実験しようという話はしていたが、お互いの自宅同士だとHF~430MまではQSO可能だが、1200Mに上がるとCWでも通信不能ため、どちらかが移動しないとQSOのチャンスはない。

今回は当方が三重県の青山高原に移動して通信実験を行った。5/4の晩に移動し、まずは1200MHzFMで、問題なく通信できることを確認後、ATVのQSOを試みた。どうやら当局の無線機の受信感度が悪いようだが、FMならQSO可能なのでATVでテスト送信を行ってみた。

こちらからのATV波はVOC局舎までかろうじて届いているのか、受像器の砂嵐に変化はあるとレポートをもらった。しかしVOC局のATV波はこちらではかすりもしない。何度か交互に送信してみたもののQSO困難と判断し、翌日5/5は至近距離まで近づいて実験することにて、この日はそのままアルコールを摂取、山の上での車中泊と相成った。

翌日は朝からオール三重33コンテストに参加し、12時の終了後は間髪入れずに即撤収して山を下り、VOC局舎から100mくらい離れた駐車スペースで再設営。セッティング完了後、まずはVOC局からのATV波を受信したらM5Cで受像。A8Wなので音声も同時に聞こえてきた。感動の瞬間である。
・上の画像で、7000のディスプレイ部は映り込みではなく、実際に受像している動画(VOC局のシャック)

次にこちらから送信してみたところ、こちらの波もM5Cで届いている様子。レポートを音声のみで送るのも芸が無いので、紙にボールペンでコールサインを書いての動画QSOを行い無事に成功した。アマチュア無線を開局以来38年、ついに動画QSOに成功、QSLカードも即様交換した。その後、VOC局舎にコンテストのために移動してきていた某社団局とも2WAY ATVのQSOに成功し、1日で2QSOとなった。

静止画交信とは全く違い、さすがに動画交信は説得力がある。何しろ家で見るTVと同じだからだ。しかし、相当な電界強度がないとQSOできないのがネックだ。FMでS9+60dBでも、ATVでは電界強度が不足する位だからだ。それから当然ながら占有周波数帯域幅もネックである。そのため1200MHzから上のバンドでしか運用できないので、ただでさえ飛ばないのに加え、強電界を必要とすることから、QSOは容易ではない。

何はともあれ、昨日はQSOに成功して大満足の結果となった。ちなみに、使用機材は、IC-1275 + TV-1275 + AG-1200、受像はIC-7000M(の内蔵アナログチューナー)、カメラはパナのデジタルカメラ。アンテナは全長80cm位のモービルホイップ。

現在は画像のきれいなFM-ATVやデジタルATVが主流の様なので、AM-ATVを運用している局はほとんど居ないらしい。よって、今後もう一生、ATVでQSOすることはないかもしれないが、当方の固定シャックまでS9+60dB以上の電界強度でAM-ATV波を飛ばしてきていただけましたら、お相手させていただきますので、お気軽にご連絡ください。(2400MのAM-ATV免許もありますので対応可能です)

最後に、この実験を兼ねて移動で参加したオール三重33コンテストのクレームドスコアは下記のとおりです。こちらは、4時間という短い時間でしたが、全国の局にお相手いただき、誠にありがとうございました。受信したNRで最高は90でした。ぜひ私もこのお歳までコンテストを続けたいと思います。

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HBのCONDXがさっぱりで苦労しました

ATVの実験終了後、行きつけのレストランに向かったところ、昼の営業で食材が売り切れ、こともあろうに晩の営業は臨時休業というありさま。仕方が無いので、駐車場に集合した藤ヶ丘無線クラブメンバー6局で、近くの焼肉屋に移動して、歓談してから帰宅した。

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楽しみにしてたのに


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